そんな疑問に回答します。
本記事を書いている僕はこんな人です。
自己紹介
- 現在35歳
- 2009年:未経験からエンジニアに就職
- 2016年:フリーランスエンジニアとして独立
- 入社時からC#を使って複数案件を経験
僕自身は現在も現役のエンジニアとして仕事をしているのですが、キャリアの中でもっともたくさん携わってきた言語がC#です。
通算すると余裕で5年以上は経ちますし、自分で言うのもなんですがC#に関してはそこそこ詳しいほうだと思います。
そんな僕が今現時点でゼロからC#を勉強するとしたら、間違いなくこの本を読むことからはじめます。
本記事では、書籍『1週間でC#の基礎が学べる本』(以下本書)を入門書としておすすめする理由を3つの項目に分けて解説します。
最後までご覧いただくと本書の概要やレビュー、読んでみての感想やおすすめポイントがわかりますので、理解したうえで購入してみてはいかがでしょうか。
Table of Contents
【感想あり】『1週間でC#の基礎が学べる本』入門書としておすすめする理由3選
ここからは、本書をC#学習の入門書としておすすめする理由を話していきます。
目次を紹介
おすすめする理由を説明する前に、まずは本書がどのような構成になっているかをお伝えしていきます。
目次は以下のようになっています。
1日目 はじめの一歩
1.プログラミングとは何か
2.プログラミングの基本的な考え方
3.プログラムの実行2日目 変数と条件分岐
1.演算と変数
2.条件分岐3日目 繰り返しと配列
1.繰り返し処理
2.配列4日目 オブジェクト指向①
1.クラスとオブジェクト
2.カプセル化
3.インスタンスの生成と消去5日目 オブジェクト指向②
1.静的メンバ
2.継承
3.抽象クラストインターフェース6日目 コレクション・デリゲート・例外処理
1.コレクション
2.デリゲート
3.例外処理7日目 実践練習
1.練習問題
2.練習問題の解答
見ていただいて分かる通り、タイトルにもなっている”1週間でC#の基礎が学べる”ように、1日ごとに目次が分かれています。
この通りに学習を進めていけば、1週間(計7日間)でC#の基礎が学べるということになります。
ということで、ここから本題です。
『1週間でC#の基礎が学べる本』を入門書としておすすめする理由を3つの観点で解説していきます。
1.プログラミング学習未経験の人向けに作られている
目次の1日目をご覧いただくとわかるのですが、本書ではC#の学習に進む前段階として、そもそもプログラミングとは何かについて説明されています。
コンピュータの仕組みや内部構造、プログラミング言語の持つ役割、これらがとてもわかりやすく、かつ丁寧に解説されているのですんなりと学習をスタートできます。
前提部分を懇切丁寧に学習したあとにやっとC#について学ぶという流れなので、なぜ勉強しているのかを自分で把握しやすくなっているんです。
副業ブームや未経験からの転職によってプログラミングやIT業界に対する関心が高まる昨今ですが、「なぜ学習するのか?」という根本を考えるきっかけにもなります。
筆者は現役エンジニアとして約12年のキャリアがありますが、コンピュータの仕組みなどを改めて学び直すことでさらに仕事に対する意欲や関心が湧くようにもなりました。
そういう意味では、長くキャリアを積んでいる人たちにとっても本書を読む必要はあるのでは、と感じました。
2.解説に使用したソースコードはダウンロード可能
基本構文などが例文交えてわかりやすく解説されているのですが、例文のソースコードはWebでダウンロードが可能となっています。
これにより、ただソースを見るだけではなく実際に自分のPC環境で実行することも可能なんです。
現役エンジニアの目線から見て、やはりどれだけプログラミングの学習をしたとしても、実際に動かしてみないと理解は深まらないと考えます。
本書のようにダウンロードができると、
- 書籍で学習する
- PC上で実際に動かしてみる
- ソースコードをカスタマイズしてみる
- 更新内容を確認する
といった流れで学習を進めることができます。
ただ本を読むだけと、実際に動かしながら学ぶのを比べると、その理解度は天と地ほども差が出ます。
3.3回かけて学びを深めることを推奨
本書は、「一度読んだら完璧にC#を習得できます」といった手軽さを売りにはしていません。
あくまでも1週間で学べるのは”ざっと知りたい”レベルです。
より高度なプログラミング技術を身に付けるためには、3回テキストを読んでほしいということが記載されています。
僕自身が身をもって感じているのですが、プログラミング技術は一朝一夕で身につくようなものではありません。
こちらの記事でも書いてますが、ぶっちゃけ1000時間くらい勉強してやっとある程度マスターしてきたなという感覚です。
C#の勉強はどうする?|方法、時間など現役エンジニアが実体験を振り返る
今は勉強し始めの初心者だったとしても、いずれはお金をもらって仕事ができるようになりたいというのですから、これくらい時間がかかるのは当然と言えば当然でしょう。
本気でC#を習得したいという人は、3回本書を学習するということも覚えておくといいでしょう。
ちなみに、1回目・2回目・3回目それぞれどのような活用方法をすればいいかについて、書籍内から下記に抜粋します。
◎1回目:
全体を日程通り1週間でざっと読んで基本文法とプログラミングの基礎を理解する。例題を飛ばしてサンプルプログラムを入力し、難しいところははしょって流れをつかむ。
◎2回目:
復習を兼ねて冒頭から例題を解くことを中心として読み進める。例題は難易度に応じて★マークが付いているので、★マーク1つの問題だけを解くようにする。その過程で理解が不十分だったところを理解できるようにする。
◎3回目:
★マーク2つ以上の上級問題を解いていき、プログラミングの実力を付けていく。
わからない場合は解説をじっくり読み、何度もチャレンジする。
このやり方をしっかりとやれば、プログラミングの高度な技術が身に付いていくことでしょう。
【必見】合わせて習得したいプログラミング言語
ここからはC#と合わせて習得したいプログラミング言語について話していきます。
どんな案件をやるにしても、1つの言語だけというよりは複数言語を合わせて仕事することが多いです。
C#と一緒に習得すべき言語とは何なのでしょうか?
フロントエンド系言語
いろんな意見があると思いますが、個人的にはフロントエンド系の言語がC#と合わせて習得すべきだと考えます。
いわゆるエンドユーザーから直接見える部分に関わる言語ですね。
C#という言語がバックエンド系なので、合わせて習得するならフロントエンドが良いでしょう。
1.HTML+CSS
Webサイトの基本はHTMLとCSSです。
これを理解していると、普段利用しているWebページを見て、「こんな感じなら自分でも作れるな」とか思うようになります。
※正確に言うとHTMLとCSSはプログラミング言語ではありませんが、ここでは広義の言語として同じくくりにしています。
2.JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptは、Webページを動的に表示するために用いられます。
これを習得すると、作れるシステムの自由度が広がります。
また、Node.jsやAngularなどのライブラリも充実しているため、できることの幅も年々広がっていて注目の言語です。
ちなみに、JavaScriptとJavaはまったく別の言語なので注意してください。
3.Bootstrap
Bootstrapは、Twitter社が開発したCSSのフレームワークのことを指します。
要するに、CSSでできるデザインをより簡単に作ることが可能になります。
メリットとしてレスポンシブ(ブラウザやスマホ・タブレットに限らず)にデザインを形成することができます。
まとめ【C#学習の入門書に最適な一冊】
今回は、『【感想あり】『1週間でC#の基礎が学べる本』入門書としておすすめする理由3選』というテーマでお話ししました。
本書は2019年9月12日に発売された本なので、僕自身がC#を学習し始めたころにはまだありませんでした。
10年以上の経験がある僕が読んでみたうえで、今から学習し始める方にとっては間違いなく役に立つ本であるということを保証します。
本記事をご覧になったあなたのお役に立てていたらうれしい限りです。
以上となります。