そんな疑問に回答します。
本記事の内容は以下の通りです。
本記事でわかること
- 客先常駐・受託開発それぞれのメリット3つ
- 客先常駐・受託開発それぞれのデメリット3つ
本記事を書いている僕はこんな人です。
筆者の経歴
- 大学では機械工学専攻で、社会人1年目未経験からシステムエンジニアとして就職。
- 新卒正社員で入社した1社目に約7年勤務。
- 8年目から独立してフリーランスエンジニアになる。
- 2021年6月でフリーランスエンジニア歴丸5年。
本記事を書いている僕は、もともと新卒で働いていた会社でずっと受託開発をしていました。
客先常駐経験もありますが、キャリアの大半は受託開発をしています。
フリーランスエンジニアになってからは特に、基本的に客先常駐のようなかたちで働いているので、信頼性は高いといえるでしょう。
自分自身のエンジニア経験から感じるメリット・デメリットをまとめてみましたのでよかったら最後までご覧ください。
ポイント
「勤務先は自分で選べるようになりたい!」
「カッコよくてキラキラした業界に行きたい!」
そんな方はエンジニアから別業種に転職するというのも一つの手です。
転職を検討したいという方は、こちらからどうぞ。
Table of Contents
【システムエンジニア】客先常駐と受託開発のメリットまとめ
まず最初に客先常駐と受託開発のメリットについて話していきます。
客先常駐・受託開発とはそれぞれどんな働き方?
客先常駐とは、名前の通り自社ではなくお客さんの会社に席があってそこでプロジェクトを進める働き方です。
所属としてはA社だけどふだん通勤するのはB社になる、といった感じになります。
人によっては自社には全然いかないから、ほとんど客先の社員さんと同じような扱いを受けるなんてこともあるようです。
一方で受託開発とは、お客さんから受けた仕事を自社で進める働き方です。
B社、C社、D社から受注した案件を、所属するA社にいる社員で分担して進めていくイメージです。
人によっては数社の案件を股にかけているなんて人もいたりします。
ポイント
これからシステムエンジニアになろうという新社会人の方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
客先常駐で働く3つのメリット
それではさっそく客先常駐のメリットから話していきましょう。
1.他社の文化に触れられる
客先に常にいて仕事をするので、自社では味わえないような他社の文化に触れることができます。
業界によっても違いますし、外資系企業とかでも違いはあります。
行く会社の文化を知ると、良いところを自社に持ち込むようなこともできますので、自社にとっても良い風を吹かせる存在になれるかもしれません。
僕もこれまでいろんな会社で働いてきましたが、企業によって色があるなという体感があります。
勤務先によっても違いはあって、例えば大手町はちょっとお堅い感じでしたし、渋谷は自由でスタイリッシュな感じでした(笑)
2.自社を新鮮に感じられる
たまに自社に戻るタイミングがあると、自分の所属する会社なはずなのに新鮮な感じになります。
ふつう自社っていったら慣れてしまって新鮮に思うことなんてありませんが、月に1回ほどしか訪れないと、知らない間に席替えがあったり知らないパートナー企業の人がいたりします。
自社なんだけど他社みたいな、こういった不思議な気持ちになるのは客先常駐をしているからです。
自分と同じタイミングで、別の会社に常駐している同僚と話すと、また別の会社の雰囲気も知れて、それもまた新鮮に感じることができます。
3.客先の業界に詳しくなる
客先常駐をしていると、数か月、人によっては年単位で同じ会社で仕事をしたりします。
長く客先の仕事をしていくと、必然的にその業界の知識が付いてきます。
システムエンジニアとしての技術面だけでなく、行ってる会社の業界知識まで付く可能性があるのはすごいことですよね。
これは勝手なイメージですが、特に金融業界などは一度行くと数年単位で携わるので、金融系の知識が深くなっている人が多いです。
仮に転職したとしても、金融知識はあって損のない知識なので良いですよね。
受託開発で働く3つのメリット
続いて受託開発のメリットについてです。
1.落ち着いた生活ができる
基本的にずっと自社にいながら仕事をしている人たちは、稼働も安定している人が多い印象です。
ワークライフバランスを重視したい人は、受託開発のほうがうまくいく傾向にあります。(もちろんすべての受託開発担当者が稼働安定しているわけではありませんが)
僕は7年ほど新卒で入った会社にいましたが、その間ほとんどが受託開発でした。
結果としてほとんど残業なしで仕事できたおかげで、仕事終わりや土日は自分のために使うことができたのでよかったです。
2.たまにある移動が楽しい
お客さんとの定例会などで、週に1回くらいの頻度で電車移動があったりします。
普段は勤務時間中に移動する機会がほとんどないので、たまに移動が入るとこれがけっこう楽しいんです。
平日昼間の人が少ない電車の中で、スーツ姿で移動しているとなんか仕事してる感を感じるんですよね。
この感覚は僕だけかもしれませんが(笑)
そんな遠足中の子どもみたいな感覚を感じれるのも、ふだんずっと自社内にいるからでしょう。
3.さまざまな業界の案件を経験できる
前出の通り、受託開発の場合さまざまな案件を同時並行で担当する可能性があります。
さまざまな業界の案件を経験できるので、幅広い知識が付きやすいです。
僕も実際に医療系システムの保守をしながら、金融系システムを開発したりしていました。
こういったことができるのは、受託開発で自社にいるからでしょう。
フリーランスエンジニアになる際に、業務経歴書にたくさんの業界を書くことができたのは受託開発をしていたおかげです。
面談相手からしても、さまざまな業界の案件をしているっていうのは安心材料になりますよね。
【システムエンジニア】客先常駐と受託開発のデメリットまとめ
メリットだけ話していてもアレなんで、ここからはそれぞれのデメリットについても話していきます。
基本的にメリットとデメリットは表裏一体なので、良いと思っていた面も裏を返すとデメリットにも捉えられたりします。
客先常駐で働く3つのデメリット
まずは客先常駐のデメリットからです。
1.他社の文化が合わないことがある
「他社の文化に触れられる」というメリットを挙げましたが、逆を言うとその文化が自分の肌に合わないこともあります。
自社は自分の目で見て確かめて入社してますが、客先は案件の都合で行ってるだけなのでこんなことが全然起こりうるのです。
長くいると慣れてはくるのですが、いろんな現場に行くたびに毎回慣れるまでの時間がかかるとすると、けっこう無駄な時間に感じますよね。
2.自社になじめない
客先にずっといるので、逆に自社になじめないなんて事態にもなる人もいます。
他社の文化に慣れすぎちゃう場合、たまに自社に戻るとその古い体質に嫌気がさして転職してしまう人もいます。
複数人で客先に常駐している場合はそうでもないですが、自分一人で客先に行ってる場合はこういった結果にもなりやすいですよね。
3.異動のたびにリセットされる
客先常駐には期限があります。
せっかく慣れたと思ったのにまた別の現場に行くことになるなんてことはざらにあります。
異動のたびに持っていた業界知識や人間関係がリセットされるので、新しい現場でまたイチから構築し直すのは一苦労です。
受託開発で働く3つのデメリット
続いて受託開発のデメリットです。
1.毎日がルーチンになってしまいがち
稼働が安定しやすい分、毎日が同じことの繰り返しでルーチン化してしまう傾向にあります。
平日は家と会社の往復、週末は飲みに行ったりという同じ流れを繰り返すのは、人によっては嫌だと感じる人もいるでしょう。
ルーチンから抜けだして、新鮮な経験を自ら作り出していく工夫が求められます。
2.管理業務を任されがち
自社内にいると、案件とは別に管理業務などの雑務を任されることもけっこうあります。
こういうのが面倒だと感じる人にとってはデメリットでしょう。
実際に僕も、部内のネットワーク管理者を任されたり、新人研修のメンター役を任されたりしました。
バリバリ仕事に集中したいという人にとっては、こういった案件以外の業務は引き受けたくないと思う人もいるでしょう。
3.知識が広く浅くなりがち
いろんな業務を同時並行で行う場合、ひとつの業界について深く知るというよりは、幅広い業界をちょっとずつ知っていく感じになります。
深い業務知識を身に付けて、今後のキャリアプランに活かしたいという人からすると、広く浅い知識はデメリットになりうるでしょう。
ジョブ型雇用が主流になりつつある現代においては、専門知識を持つ人が有利になる傾向にもあります。
広く知ってはいるけど深く話せない人は、自分が何の専門なのかが明確にできないので苦労するかもしれません。
まとめ【メリット/デメリットを知った上で働こう】
今回は、『【システムエンジニア】客先常駐と受託開発メリット・デメリットまとめ』というテーマでお話してきました。
最後にメリット・デメリットを一覧で振り返っておきましょう。
客先常駐のメリット
- 他社の文化に触れられる
- 自社を新鮮に感じられる
- 客先の業界に詳しくなる
受託開発のメリット
- 落ち着いた生活ができる
- たまにある移動が楽しい
- さまざまな業界の案件を経験できる
客先常駐のデメリット
- 他社の文化が合わないことがある
- 自社になじめない
- 異動のたびにリセットされる
受託開発のデメリット
- 毎日がルーチンになってしまいがち
- 管理業務を任されがち
- 知識が広く浅くなりがち
どちらもそれぞれメリット・デメリットがありますので、ご自身のキャリアプランに合わせて必要な働き方を選ぶとよいでしょう。
また、自分でどちらかを選ぶことができないケースがほとんどなので、どうしても変えたかったら転職や独立も視野に入れてみると良いと思います。
ポイント
「勤務先は自分で選べるようになりたい!」
「カッコよくてキラキラした業界に行きたい!」
そんな方はエンジニアから別業種に転職するというのも一つの手です。
転職を検討したいという方は、こちらからどうぞ。
本記事は以上となります。