プログラミングスクールの中には、「3ヶ月でプロのエンジニアへ!」「誰でもエンジニアになれる!」などのキャッチコピーを使った広告をしているケースがありますが、現実には簡単にエンジニアになることはできません。
キャッチコピーに騙されてしまった受講生の中には、「十分にスキルを身に付けられなかった人」「受講料が高額が借金を背負った人」なども多いため、プログラミングスクールの現実は闇深いといった評価をされるケースがあります。
ただ、充実したカリキュラムを提供してプロのエンジニアとして活躍できるようにするプログラミングスクールも存在しているため、正しく判断することが大切です。
今回は、プログラミングスクールの現実が闇深いと言われる理由や後悔しない選び方、やめた方がいいスクールの特徴について解説します。
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プログラミングスクールの現実が闇深いと言われる理由
プログラミングスクールに通った結果、初心者からプロのエンジニアとして活躍できるようになった方も少なくありませんが、全ての受講生が夢を実現できるとは限りません。
ここでは、プログラミングスクールの現実が闇深いと言われる理由を主に4つ解説します。
- 受講料が払えずに借金を背負うことになるから
- プログラミングスキルを完全に習得できないから
- 希望の転職先に就職できないから
- 無料のプログラミングスクールは転職先が限定されているから
受講料が払えずに借金を背負うことになるから
「受講料が払えずに借金を背負うことになるから」という理由は、プログラミングスクールの現実が闇深いと言われる理由の1つです。
プログラミングスクールの受講料は高いもので50万〜100万円以上し、安いものでも月に数万円ほどかかり場合があります。
現役のエンジニアを講師に採用して学校や設備を用意しているスクールでは、運営のためにそれだけ多くの費用が必要になりますが、それでも多くの受講生にとって数十万円以上の支払いは大きな負担です。
また、法外な受講料や途中解約による違約金を設定して、受講生から多額の費用を請求するスクールもあることから闇深いと言われます。
プログラミングスキルを完全に習得できないから
初心者がエンジニアとして活躍できるレベルにプログラミングスキルを習得する場合、最低でも1,000時間の学習時間が必要と言われています。
しかし、プログラミングスクールの中には1,000時間も確保できていないカリキュラムしか提供していない場合があるため、初心者が高額な受講料を払って通っても完全にスキルを習得できないことが多いです。
ある程度、スキルのある人であれば限られた時間でもスキルを習得して転職や独立を成功させられますが、スクールに通う多くの受講生は初心者である場合が多いため、十分にスキルを身に付けられない方が多くなってしまいます。
ただ、しっかりと十分な学習期間のあるカリキュラムを提供しているスクールを利用すれば、スキル習得を実現させることが可能です。
希望の転職先に就職できないから
プログラミングスクールは、転職保証や転職サポートを受けられる場合がありますが、必ずしも希望の転職先に就職できるとは限りません。
エンジニアとしてスキルを活かしたい場合、Web開発やSIerへの転職をして上流工程の業務を担当できるようになることが望ましいですが、スクールの中にはSES企業への転職しかできないケースもあります。
SES企業は下流工程を担当しており長時間労働やサービス残業が当たり前になっていたりする企業が多いため、転職に成功しても職場環境が悪くすぐに退職したりストレスで休職する方が多いです。
そのため、転職保証や転職サポートなどのアピールに騙されないように注意する必要があります。
無料のプログラミングスクールは転職先が限定されるから
プログラミングスクールの中には、無料で受講できるスクールも存在しているため、費用をかけたくない人は無料のスクールを利用するケースがあります。
ただ、無料のプログラミングスクールのほとんどは斡旋先の企業から広告料や紹介料をもらってスクール運営をしているため、無料で受講できる代わりに指定の転職先に就職する必要があります。
さらに、指定の転職先のほとんどは開発の下流工程を担当するSES企業なため、長時間労働やサービス残業をさせられる可能性が高いです。
そして無料のプログラミングスクールを受講した方の感想や体験談が広まった結果、プログラミングスクールの現実は闇深いと思われるようになりました。
プログラミングスクールの現実を踏まえて後悔しない選び方5選
プログラミングスクール闇深い現実を解説しましたが、全てのプログラミングスクールが闇を抱えているわけではありません。
しっかりと後悔したいために対策を行えば、夢や目標を実現させられる可能性も十分にあります。
ここでは、プログラミングスクールの後悔しない選び方を主に5つ解説します。
- 評判や実績を確認して選び
- 無料体験やカウンセリングに参加してから選ぶ
- 複数の候補から比較して選ぶ
- 学習期間やカリキュラムを確認して選ぶ
- 無料のプログラミングスクールには注意する
評判や実績を確認して選ぶ
プログラミングスクールの現実を踏まえて、後悔しないためにはスクールの評判や実績を確認して選ぶことが大切です。
カリキュラムや転職サポート、講師や教材の質が高いスクールであれば、多くの受講生から高い評判を受けており豊富な転職実績を持っています。
反対に、評判や実績の悪いスクールは、カリキュラムやサポート、転職先があまり充実していないケース多いため、スクール選びの重要な指標として利用できます。
評判や実績は、各スクールの公式サイトから誰でも確認できるため、事前に確認しておくことが大切です。
無料体験やカウンセリングに参加してから選ぶ
プログラミングスクールの中には、契約する前に無料体験やカウンセリングに参加できる場合があるため、後悔しないためにも積極的に参加することがおすすめです。
無料体験で講師や受講スタイル、教材を確認し、カウンセリングで具体的な料金やカリキュラムを確認できれば安心して契約ができます。
さらに、無料体験で違和感や不信感を感じた場合やカウセリングで具体的な情報を教えてもらえなかった場合は、そのスクールを候補から外すことができます。
複数の候補から比較して選ぶ
自分に適したプログラミングスクールを選ぶためには、できるだけ多くのスクールを比較して選ぶことが大切です。
同じようなスクールに見えても契約内容やカウンセリングで確認した結果、多くの違いが見つかったなどもあるため、簡単に判断せず慎重に選びましょう。
また、初めてスクールの受講をする場合、どのようなスクールが適しているのか判断が難しいため、多くの候補から自分の目的や条件により適しているスクールを見つけることが重要です。
初めてスクール選びをする場合、5〜10以上の候補を用意して選ぶことがおすすめです。
学習期間やカリキュラムを確認して選ぶ
学習期間やカリキュラムは、プログラミングスクールごとに大きく異なります。
例えば、初心者向けのプログラミングスクールの場合、基礎から徹底してスキルを身に付けていく必要があるため、学習期間が長くカリキュラムは基礎的な内容が中心です。
中級者向けのプログラミングスクールの場合は、初心者向けのスクールよりも短い期間で実践的な内容を中心とした内容のカリキュラムが提供されています。
そのため、後悔しないためにも自分のスキルレベルや目的、学習したい内容に応じて、適切な学習期間とカリキュラムを提供しているスクールを選ぶことが大切です。
無料のプログラミングスクールには注意する
無料のプログラミングスクールは、受講料がかからない反面、SES企業への転職が条件になっているケースが多いため、注意が必要です。
さらに、カリキュラムの中で追加費用が発生する場合や途中解約した際に多額の違約金が発生する場合があるため、結果的に多くのお金が無駄になってしまうリスクがあります。
そのため、プログラミングスクールでスキル習得を目指したい場合は、ある程度の受講料は妥協せずに有料でサポートやカリキュラムが充実しているスクールを選ぶことがおすすめです。
やめた方がいいプログラミングスクールの特徴・現実
これからプログラミングスクールの受講を検討している人の多くは、どのような特徴を持ったスクールがやめておいた方がいいのか十分に判断することが難しいです。
しっかりと契約前に見抜くことができなけば、お金を払った後に後悔してしまうリスクがあります。
ここでは、やめた方がいいプログラミングスクールの特徴を主に4つ解説します。
- 受講料が高い
- 追加料金が発生する
- 評判や口コミが良くない
- 具体的なカリキュラムがわからない
受講料が高額
プログラミングスクールの受講料は基本的に高額ですが、相場より大幅に高い受講料がかかるスクールは、注意が必要です。
プログラミングスクールで学習できる内容のほとんどは、インターネット上で無料で学習できる内容でありスクールの魅力はサポートの充実さや講師の質などにあります。
豊富な転職先があり高い転職実績や豊富なサポート体制があるわけでもないのに高額な受講料を設定しているスクールは、費用に対して十分な効果を得られずに後悔してしまうリスクがあるため、注意が必要です。
追加料金が発生する
追加料金が発生するスクールにも注意が必要です。
ほとんどのスクールでは、最初に受講料を払いカリキュラムを進めていきますが、一部のスクールでは学習内容ごとに追加料金が必要になるケースがあります。
さらに、事前説明もなく契約後に追加料金の説明をされるケースもあるため、追加料金が発生するタイプのスクールは料金体系や契約内容をしっかり確認した上で納得できなければ、やめておくことがおすすめです。
評判や口コミが良くない
評判や口コミが良くないスクールの多くは、「十分にスキルを身に付けられない」「転職先のほとんどがSES企業」「追加料金が発生して受講料が高くなった」などの問題を抱えています。
カリキュラムやサポート体制が充実しており、転職先も豊富にあるスクールであれば評判や実績が高くなりやすいため、誰が見てもわかりやすい判断基準になります。
評判や口コミは、公式サイトや口コミサイト、Googleレビューなど誰でも確認できる場所にあるため、検討しているスクールの評判や口コミは欠かさずに確認しておくことが大切です。
具体的なカリキュラムがわからない
プログラミングスクールの公式サイトでは、具体的なカリキュラムや学習期間、料金が記載されています。
さらに、十分に記載されていない場合でも無料カウンセリングなどでしっかりと説明してもらえる場合がほとんどですが、中には十分にカリキュラムの説明がないスクールもあります。
具体的なカリキュラムがわからない場合、契約後に思っていた内容と違っていたり十分に学習したい内容を学習できなかったりする可能性があるため、注意が必要です。
また、評価が高いスクールや実績が豊富なスクールの多くは、具体的なカリキュラムを記載しているため、カリキュラムの説明が不十分なスクールは避けておきましょう。
プログラミングスクールに入る前に理想と現実を理解しておこう
プログラミングスクールの闇深い現実や後悔しないスクール選び方、やめた方がいいスクールの特徴について解説しました。
本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- プログラミングスクールは必ずしも理想的な場所とは限らない
- 闇深いプログラミングスクールがあることを理解して慎重に受講するスクールを選ぶ
- 評判が悪い・追加料金がかかる・具体的な内容が不明などの特徴があるスクールには注意する
プログラミングスクールの広告や公式サイトでは、多くの受講生が夢を実現させているなどのアピールをしてしますが、その反対に借金を背負った受講生やブラック企業へ転職させられた受講生も多くいます。
そのため、これからプログラミングスクールを選ぶ方は、やめた方がいいスクールの特徴を理解して慎重に選ぶことがおすすめです。