プログラミングスクールは卒業がゴールではありません。
卒業後に自分が描いたキャリアを築き上げるため、行動していく必要があります。
しかし、「スクール卒業後に何をすればいいか分からない」という人も多いでしょう。
そこで当記事では、プログラミングスクール卒業後の進路や行うべき行動について解説します。プログラミングスクールに在学中の方や、これから受講を考えている方は、ぜひご覧ください。
Table of Contents
プログラミングスクール卒業後の進路は?
プログラミングスクールの卒業には、主に以下のような進路があります。
- 企業に就職・転職をする
- プログラミングの副業をする
- キャリアアップを目指して現在の職場で働く
- フリーランスとして独立する
プログラミングスクールに通う際には、あらかじめ自分の進路についてある程度考えておくことが重要です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
企業に就職・転職をする
1つ目の進路は、企業への就職や転職です。
プログラマーやシステムエンジニアとして企業に就職・転職することで、スクールで学んだスキルを活かして安定した収入を得ることができます。
また、企業でキャリアを積むことで、より報酬の良い仕事に就ける可能性もあります。
プログラミングスクールを卒業した実績があれば、未経験の場合よりも就職や転職で有利に働くことが多いです。
ただし、実務経験がないことがネックとなって、今までよりも年収が下がるリスクがある点には注意しましょう。
プログラミングの副業をする
2つ目の進路は、現在の仕事はそのままに、副業でプログラミングを行うルートです。
本業での収入を得ながらスキルを活かした仕事ができるので、ベースの収入を安定させつつ仕事を増やせます。
また、副業によって実務経験を増やせるので、将来的に転職や独立をする場合は仕事を得やすくなるのもメリットです。
しかし、本業とは別に作業する時間をとる必要があるので、余暇時間が少なくなる点には注意しましょう。
キャリアアップを目指して現在の職場で働く
3つ目は現在の職場でキャリアアップを目指すルートです。
現在の職場にプログラミングスクールで習得したスキルが活かせる部署がある場合は、人事担当や上司に申し立てて異動できる場合があります。
職場内でプログラミングスキルを活かしたキャリアアップを目指す場合、自身がスキルを習得したことをアピールすることが重要です。
異動の申し立てをする際には、卒業時に制作したポートフォリオなども活かしつつ、スキルがあることを伝えてみましょう。
フリーランスとして独立する
4つ目の進路はフリーランスとして独立することです。
フリーランスは案件によって報酬が変化する上、件数を増やした分だけ収入を増やすことができるため、会社員として企業に勤務するよりも年収を挙げられる可能性があります。
しかし、案件を受注できなければ仕事を得られないので、収入が不安定になりがちです。
特にプログラミングスクール直後で実務経験がない場合は、案件が受注できず収入が無くなってしまうことも少なくありません。
リスクを抑えてフリーランスを目指したいのであれば、まずは企業で実務経験を積むことをおすすめします。
また、独立支援を行っているスクールを卒業し、クオリティの高いポートフォリオを準備するのも手段です。
プログラミングスクール卒業後に考える3つの就職先
プログラミングスクール卒業後に就職や転職をする場合、企業の選択肢としては以下の3種類があります。
- 自社開発企業
- SES企業
- SIer
それぞれ異なる特徴を持つので、就職・転職活動をする前に把握しておきましょう。
自社開発企業
自社開発企業は、社内でシステムやソフトウェアを開発している企業です。
開発したものは取引先に販売する他、自社のメイン事業で運用する場合もあります。
要件定義から開発までを全て社内で行うため、上流から下流まで、あらゆる業務を行える機会があるのが特徴です。
ただし、実務経験がないと就職するのが難しく、基本的に社内の人間としかコミュニケーションをとらないため、人脈を広げづらいデメリットがあります。
SES企業
SES企業は自社のプログラマーやエンジニアを労働力として企業に派遣している企業のことです。
基本的にプログラマーやエンジニアは客先に常駐することになり、客先で労働力が足りていない部分を担当することになります。
さまざまな企業に出向することになるため、企業ごとのノウハウを効率良く吸収できるのがメリットです。
ただし、一部の工程のみを任されることが多いので経験を詰める範囲が狭く、収入の水準が低い傾向にあるデメリットがあります。
SIer
SIerは顧客から依頼を受けてシステムやソフトウェアを開発する企業です。
企業が提示する要求に合わせて開発を行うことになるため、対応力が付きやすく、SES企業と異なり上流から下流まで幅広く関われる可能性があります。
また、顧客とポジションによってはコミュニケーションをとることになるので、自社開発企業よりも人脈が広げやすいのがメリットです。
ただし、納期を顧客に合わせる必要があるため、残業や休日出勤の機会が必要になることも少なくありません。
また、自主的な開発が行えないため、最新技術などを習得できる機会が少ないのがデメリットです。
プログラミングスクールの卒業前後にしておくべきこと
プログラミングスクールを卒業した後に職に就くためには、卒業前後に以下のような行動をとることが重要です。
- 卒業後のビジョンを明確にする
- 実際に自分で開発してみる
- ポートフォリオを作成する
- IT関連の資格を取得する
- 就職先の候補を探す
特にポートフォリオの作成は自分の技術力を証明するために重要になります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
卒業後のビジョンを明確にする
卒業が近づいてきたら、卒業後のビジョンを明確にしておきましょう。
プログラマーやエンジニアは、分野によって必要なスキルが異なります。
そのため、スクールで自分が習得したスキルを顧みて、就職先や進路を考えていかなければいけません。
特に他の分野とは共通スキルが少ない専門的な分野を目指したい場合は、卒業前ではなく通い始めた段階で卒業後の進路を考えておき、スクールにカリキュラムの相談をすることが重要です。
実際に自分で開発してみる
卒業前後には、自分で何かしらのシステムやソフトウェアを開発してみることも重要です。
自力で開発を行うことで、自分の現状のスキルや課題点を洗い出すことができます。
また、自分の得意分野を再認識できるので、就職・転職時のアピールポイントなどを見直すことが可能です。
ポートフォリオに記載する実績としても活用できるので、卒業前後には講師のサポートを受けず、自力で開発を行ってみましょう。
ポートフォリオを作成する
ポートフォリオの作成も、卒業前後に行うべき作業です。
ポートフォリオとは今までの成果物をまとめたもののことで、企業に対して自分のスキルを証明するための指標になります。
ポートフォリオを作成するためにはスクール在籍中や卒業後に実際に成果物を開発しなければいけません。
卒業前にポートフォリオの作成を始めれば、卒業後すぐに就職活動や案件受注のための営業に入れる上、成果物の開発に関して講師のアドバイスを受けられるので、可能であれば卒業前にポートフォリオを作成することをおすすめします。
IT関連の資格を取得する
卒業前後には、IT関連の資格を取得しておくこともおすすめです。
特に基本情報技術者や応用情報技術者などの基本的な資格は、就職・転職を行う際の大きな武器になります。
また、専門的な技能が必要なポジションに応募する場合は、ポジションに関係のある資格を取っておくことで、就職や転職を優位に進めることが可能です。
卒業後にフリーランスとして活動する場合も、資格はスキルの証明という面で大きな助けになるでしょう。
就職先の候補を探す
卒業前には就職先の候補を探しておくことも重要です。
卒業後から就職先に関する情報を集めていると始動が遅くなり就職・転職までの期間が長くなってしまいます。
自分の進路を明確にした上で、卒業前から進路に関する情報を集めておけば、円滑に就職・転職活動に入れるでしょう。
プログラミングスクールを卒業したら働く準備をはじめよう
プログラミングスクールの卒業後に行うべきことや進路について解説してきました。
プログラミングスクールに通う場合は、卒業までに進路を考えておき、早めに準備を始めることが重要です。
特にポートフォリオの作成や資格の取得については、時間がかかることも多いので注意しましょう。
当記事を参考に、すぐにでも卒業後を見据えた行動をしていきましょう。