- JavaScriptで小数点を切り捨て・切り上げ・四捨五入する方法
- 【応用編】小数点以下の桁数を指定して数値丸めする方法
「JavaScriptで小数点を切り捨て・切り上げ・四捨五入する方法が知りたい」
「小数点を丸め処理する方法をわかりやすく解説してほしい」
そんな方向けに、JavaScriptのサンプルコード付きで解説します。
Table of Contents
JavaScriptで小数点を切り捨て・切り上げ・四捨五入する方法
JavaScriptで小数点以下を切り捨て、切り上げ、四捨五入する方法について解説します。
小数点の丸め処理をするためには、Mathオブジェクトを使用します。
ここからは、それぞれの方法をサンプルコードつきで説明します。
小数点以下を切り捨て
JavaScriptで小数点以下を切り捨てるには、Math.floorを使用します。
floor関数は、切り捨てたい値を引数に指定します。
以下のJavaScriptコードは、小数点以下を切り捨てるサンプルコードです。
var num = 3.999;
console.log(Math.floor(num));
実行結果は以下の通り。
3
このように、Mathオブジェクトのfloorメソッドを使用することで、小数点以下を切り捨てた数値を取得できます。
小数点以下を切り上げ
JavaScriptで小数点以下を切り上げるには、Math.ceilを使用します。
ceil関数は、切り上げたい値を引数に指定します。
以下のJavaScriptコードは、小数点以下を切り上げるサンプルコードです。
var num = 6.105;
console.log(Math.ceil(num));
実行結果は以下の通り。
7
このように、Mathオブジェクトのceilメソッドを使用することで、小数点以下を切り上げた数値を取得することができます。
小数点以下を四捨五入
JavaScriptで小数点以下を四捨五入するには、Math.roundを使用します。
round関数は、四捨五入したい値を引数に指定します。
この関数は0.5より大きな値は切り上げられ、0.5以下は切り捨てられます。
以下のJavaScriptコードは、小数点以下を四捨五入し切り捨てるサンプルコードです。
var num = 1.499;
console.log(Math.round(num));
実行結果は以下の通り。
1
小数点が切り捨てられて、”1”という結果が得られるのがわかります。
以下のJavaScriptコードは、小数点以下を四捨五入し切り上げるサンプルコードです。
var num = 1.5;
console.log(Math.round(num));
実行結果は以下の通り。
2
小数点が切り上げられて、”2”という結果が得られるのがわかります。
このように、Mathオブジェクトのroundメソッドを使用することで、小数点以下を四捨五入した数値を取得することができます。
小数点以下を四捨五入する場合には、切り捨てられるケースだけでなく、切り上げられるケースもあることに注意しましょう。
【応用編】小数点以下の桁数を指定して数値丸めする方法
JavaScriptで小数点以下の桁数を指定して数値丸めする方法について応用的な解説をします。
JavaScriptのMathオブジェクトには小数点以下の桁数を指定して丸めるメソッドがないため、自分で計算処理を作成する必要があります。
桁数指定の処理を関数にまとめることで、切り捨て、切り上げ、四捨五入と同じように使用できれば効率的です。
以下では、それぞれの方法について説明します。
桁数指定して小数点以下を切り捨て
以下が桁数指定して小数点以下を切り捨てるための関数です。
// 桁数指定して小数点以下を切り捨て
function floorNumber(value, digit) {
const factor = Math.pow(10, digit);
return Math.floor(value * factor) / factor;
}
使用例は以下の通りです。
let flooredNum = floorNumber(1.23456, 3);
console.log(flooredNum); // 1.234
このように、floorNumberを使用することで桁数を指定して小数点以下を切り捨てた数値を取得することができます。
桁数指定して小数点以下を切り上げ
以下が桁数指定して小数点以下を切り上げるための関数です。
//桁数指定して小数点以下を切り上げ
function ceilNumber(value, digit) {
const factor = Math.pow(10, digit);
return Math.ceil(value * factor) / factor;
}
使用例は以下の通りです。
let ceiledNum = ceilNumber(1.23456, 3);
console.log(ceiledNum); // 1.235
このように、ceilNumberを使用することで桁数を指定して小数点以下を切り上げた数値を取得することができます。
桁数指定して小数点以下を四捨五入
以下が桁数指定して四捨五入するための関数です。
// 桁数指定して四捨五入
function roundNumber(value, digit) {
const factor = Math.pow(10, digit);
return Math.round(value * factor) / factor;
}
使用例は以下の通りです。
let roundNum = roundNumber(1.23456, 3);
console.log(roundedNum); // 1.235
このように、roundNumberを使用することで桁数を指定して小数点以下を四捨五入した数値を取得することができます。
まとめ
今回は、『JavaScriptで小数点を切り捨て・切り上げ・四捨五入する方法【応用あり】』というテーマで話していきました。
JavaScriptで小数点を丸めることは実務でも高頻度で使用します。
「JavaScriptで小数点を切り捨て・切り上げ・四捨五入する方法が知りたい」
「小数点を丸め処理する方法をわかりやすく解説してほしい」
そんなプログラミング初心者の方にとって、基礎学習の参考になっていたら幸いです。
本記事は以上となります。