「未経験からIT業界へ転職したい」「初心者からエンジニア転職したい」などの目的でプログラミングスクールに行く人はとても多くいます。
そんな転職を目的に行く人が多いプログラミングスクールでは、「転職できない」といった意見もあるため、転職を考えてスクールに入ることに抵抗を覚える方もいます。
実際に「プログラミングスクールに行っても転職はできないのか?」の真相を知りたいと考えている人は多いです。
今回は、プログラミングスクールに行っても転職できない理由や転職できない人の特徴、コツや注意点について解説します。
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プログラミングスクールに行っても転職できない理由
プログラミングスクールを転職することを目的に検討する人はとても多くいますが、転職ができずに無駄にしてしまうケースもあります。
具体的にどのような理由から「プログラミングスクールに行っても転職できない」と言われているのでしょうか。
ここでは、プログラミングスクールに行っても転職できない理由を主に4つ解説します。
- 十分にスキルを習得できないから
- 未経験エンジニアが多いから
- 実績や実務経験を積んでいないから
- 転職支援・転職保証が十分でないから
十分にスキルを習得できないから
完全初心者がプログラミングスクールに行っても十分にスキルを習得できないから、転職に繋がらないケースがあります。
スクールでは、初心者からIT転職やエンジニア転職を目指して受講している人が多くいますが、全員が成功できるとは限りません。
特に、完全初心者の場合はカリキュラムだけでは学習時間が不十分でスキルを習得できないまま修了することもあるため、転職で必要なスキルを身に付けることが難しいです。
そのため、プログラミングスクールから転職したい場合は、独学でも学習を進めておくことが大切です。
未経験エンジニアが多いから
未経験のエンジニアが多いこともスクールに行っても転職できないと言われる理由の1つです。
近年、プログラミングの需要や人気は急増しているため、未経験からエンジニアを目指してプログラミングスクールに行く人は増加傾向にあります。
そのため、未経験でエンジニアとしてのスキルを持っている人が増加しており、競争率が高くなりつつあります。
同じ未経験同士で競う場合、少しでもスキルやビジネススキルの高い人材が優先されるため、スキルが十分にあってもコミュニケーション能力などの観点から採用されなくなる場合があります。
実績や実務経験を積んでいないから
エンジニアとしてのスキルを習得できても、実績や実務経験を積んでいないことが原因で転職できないケースがあります。
中途採用を検討している企業では、ある程度の実績やスキルのある人材を優先的に採用したいと考えているため、エンジニアとしてのスキルがある人でも未経験なことが原因で採用されないケースがあります。
スクールでは、スキルや知識を身に付けることができても実務経験を積むことは難しいため、結果的に転職に繋がらなくなってしまいます。
そのため、スキルが身に付いた段階で案件を受託して実務経験を積んでみることがおすすめです。
転職支援・転職保証が十分でないから
プログラミングスクールの中には、転職支援・転職保証があるところがあるため、転職を成功させたい人にはうってつけです。
ただ、スクールによっては限られた企業のみの支援や保証しかしてないところや細かな条件を満たしていなければ受けられないところもあります。
そのため、支援や保証を目的に受講した場合でも、結果的に十分な支援・保証を受けられずに転職ができない人がいます。
これからスクール選びをする際はしっかりと支援・保証の内容や受けるための条件を確認しておくことが大切です。
プログラミングスクールに行っても転職できない人の特徴
プログラミングスクールに行った結果、転職できずに受講料が無駄になってしまった人や目的の企業に転職できなかった人がいます。
そんな転職できない人には共有する特徴がいくつかあり、当てはまっている人はスクールに行っても転職できない可能性があります。
ここでは、プログラミングスクールに行っても転職できない人の特徴を主に5つ解説します。
- プログラミング完全初心者
- 積極的に学習しない人
- コミュニケーション能力が低い人
- 理想が高い人
- スキルと年齢が見合っていない人
プログラミング完全初心者
プログラミング完全初心者は、スクールに行っても転職できないことがあります。
完全初心者がプログラミングスキルを習得するためには最低でも1,000時間の学習が必要と言われているため、スクールのカリキュラムで十分に満たせないケースがあります。
また、基礎が身に付いていない人はカリキュラムのペースについて行くことが難しく、途中で挫折したりわからなくなったりするリスクも高いです。
そのため、スクールに行く前にある程度プログラミングの理解を少しでも深めておくことがおすすめです。
積極的に学習しない人
プログラミングスクールでは、積極的に学習しない人は十分にスキル習得や転職ができないことが多いです。
スクールは、あくまでも学習意欲のある受講生のサポートをする役割なため、本人のやる気や熱意がなければ目標を達成することが難しくなります。
スキルを習得する際も転職活動をする際も、自分から積極的に質問や学習をしてステップアップする必要があるため、転職を成功させたいのであれば積極的に学習することが大切です。
コミュニケーション能力が低い人
コミュニケーション能力が低い人も、スクールに行っても転職ができないことが多いです。
エンジニアと聞いて1人で黙々と作業をしている仕事だとイメージしている人は多くいますが、実際にはクライアントやチーム、上司などのコミュニケーションを盛んに行う必要のある仕事です。
情報共有がとても重要視されている仕事なため、相手にわかりやすく説明する能力や積極的に報告や質問ができる人材が企業からは優先されます。
そのため、プログラミングスキルと同時にコミュニケーション能力も身に付けておくことが大切です。
理想が高い人
理想が高い人もスクールに行っても転職できないことが多いため、注意が必要です。
未経験からエンジニアとして転職する場合、経験豊富なエンジニアたちと同じステージで競い合う必要があるため、高い理想を掲げていても実現することは難しくなります。
しかし、どうしても理想の企業に行きたいと考えている人は、自分の能力と理想が見合わずにいつまでも転職先が見つからないというケースがあります。
そのため、転職活動をする際は自分に見合った条件で転職先を選定することが大切です。
スキルと年齢が見合っていない人
スキルと年齢が見合っていない人も、スクールから転職することが難しい人の特徴です。
例えば、20代で新たにプログラミングスキルを身に付けて転職する場合、企業は若くて優秀な人材と評価してくれるケースがありますが、30代以上の場合はスキル以外にも実績や経験も重視される傾向にあります。
そのため、30代以上の人はスクールで身に付けたスキルだけでは転職に必要な材料として不十分になる可能性があります。
30代以上の人でスクールから転職を目指している場合は、持っている人が比較的少ないAIや機械学習など難易度の高いスキルなどを身に付けるなどがおすすめです。
プログラミングスクールから転職を成功させるためのコツ
プログラミングスクールに通った以上、転職を成功させて希望の企業でエンジニアとして活躍したいと考えている人がほとんどです。
ただ、プログラミングスクールで転職を成功させるためには、どのようなことを意識して受講すればいいのか理解できていない人も少なくありません。
ここでは、プログラミングスクールから転職を成功させるためのコツを主に3つ解説します。
- スキルや実績を身に付ける
- 積極的に転職活動をする
- 転職支援が受けられるスクールを選ぶ
スキルや実績を身に付ける
プログラミングスクールから転職を成功させるためには、スキルや実績を身に付けることがとても大切です。
スキルは、スクールからでも努力次第で十分に身に付けられますが、実績はスクールだけでは十分に身に付けることができません。
そのため、ある程度スクールでスキルを身に付けた段階で、実際に案件を受託して実績を積んだり自分でWebサービスやアプリを開発したりしてみることがおすすめです。
スクールによってはポートフォリオ制作ができるところもありますが、企業によってはしっかりと実績を求められるケースもあるため、スキルと実績どちらも意識しておきましょう。
積極的に転職活動をする
転職を成功させるためには、積極的に転職活動をすることが重要です。
スクールから勧められた企業にのみ応募するのではなく、自分でも求人サイトを確認して気になる企業に応募するなどもおすすめです。
できるだけ多くの企業の面接を受けられればその分採用される確率も高くなるため、スキルや実績が少ない人でも十分に転職に成功できる可能性があります。
また、スキルや実績が十分にあっても転職活動をあまりしていないと採用される確率が低くなるため、転職したい人はできるだけ積極的に転職活動を行いましょう。
転職支援が受けられるスクールを選ぶ
転職支援が受けられるスクールを選ぶことも、転職を成功させるためには大切なことです。
スクールによっては、カリキュラム修了後に専属のキャリアプランナーや転職アドバイザーなどから転職に必要な対策をしてもらえるケースがあります。
履歴書や職務経歴書、ポートフォリオの制作方法や添削、面接対策など、さまざまなアドバイスやサポートを受けられるため、初めての転職でも安心して勧められます。
そのため、スクール選びをする際は転職支援が充実しているところを選んでみることも意識してみてください。
プログラミングスクールで転職を成功させるための注意点
プログラミングスクールで転職を成功させるためのコツについて解説しましたが、成功させるための注意点を理解していなければ失敗してしあうリスクが高まります。
ここでは、プログラミングスクールで転職を成功させるための注意点を主に3つ解説します。
- 無料のプログラミングスクールには罠がある
- 転職支援や転職補償に期待しすぎない
- 誇大広告やキャッチコピーに騙されない
無料のプログラミングスクールには罠がある
高額な受講料を払わなくてもプログラミング学習ができるとして、無料のプログラミングスクールを選ぶ人がいますが、注意が必要です。
無料のスクールの多くは、指定の企業へ転職することを条件に無料でカリキュラムを提供しているケースが多いため、理想の転職を実現させられません。
さらに、契約後に追加料金が発生したり途中解約した際に高額な違約金が発生したりすることも多いため、結果的に多額の費用を請求されて損をするリスクが高いです。
そのため、無料のスクールは出来だけ避けることをおすすめします。
転職支援や転職保証に期待しすぎない
転職支援や転職保証を期待し過ぎてしまうと、実際にスクール契約後に期待通りの保証や支援を受けられないことがあります。
さらに、いくら支援や保証があっても本人のやる気や行動が不足していれば転職に失敗してしまう可能性も十分にあるため、あくまでも補助として認識しておくことが大切です。
転職活動は、転職する本人の意欲や熱意を企業にアピールすることが重要なため、スクールからのバックアップだけでは転職は難しくなります。
誇大広告やキャッチコピーに騙されない
プログラミングスクールの中には、できるだけ多くの受講生を集める目的で事実とは異なる誇大広告やキャッチコピーを使ってアピールしているところがあります。
特に、「未経験から3ヶ月でエンジニアへ」「転職成功率100%」などのアピールをして受講生を騙そうとしているスクールは存在しているため、騙されないようしましょう。
初心者から短期間でエンジニアになれる人もいますが、ほとんどの場合最低でも1,000時間以上の学習時間が必要になるほど難しいです。
そのため、これからスクール選びをする際は誇大広告やキャッチコピーだけでなく実績やカリキュラムやサービスの実態も確認しておくことをおすすめします。
プログラミングスクールを活用して理想の転職を実現させよう
プログラミングスクールに行っても転職できない理由や転職できない人の特徴、コツや注意点について解説しました。
本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- スクールではスキルは身に付けられても実績が身につかないから転職で不利になる
- 転職ができない人には共通する特徴がある
- 転職を成功させるためには積極的に行動して悪質なスクールを見分けることが大切
プログラミングスクールはIT業界への転職を成功させるために活用する人がとても多くいますが、うまく転職ができない人もいます。
転職に成功する人と失敗する人の大きな違いには、主にスクール選びやスキルレベルの差があります。
スクールから転職を成功させたい人は、しっかりとスキルを身に付け積極的に転職活動をしたりスクール選びを慎重に行うことが大切です。